『ねんきん定期便』の正しい見方、分からない!!
というご質問を頂きましたので、
ねんきんネット|日本年金機構の内容を整理しました。
「ねんきん定期便」50歳を境に前提が変わる~49歳まで
49歳までの方の「ねんきん定期便」表面 ↑ ↑
49歳までの方に届く「ねんきん定期便」は、
それまでの年金保険料負担額が記載されています。
なので、「ねんきん定期便」を見ただけでは、
65歳から受け取れる年金の金額は分からないのです。
また、「ねんきん定期便」には、表と裏があります。
両面とも確認されることをおすすめします。
日本では、「国民皆年金」と言って、
20歳以上の全ての人が共通して加入する国民年金があります。
国民年金第1号被保険者
自営業者、学生、無職など
国民年金第3号被保険者
厚生年金保険被保険者に扶養されている配偶者
厚生年金保険被保険者(国民年金第2号被保険者)
会社員や公務員
(国民年金+厚生年金に加入している)
49歳までの方の「ねんきん定期便」裏面 ↑ ↑
これまでの加入実績に応じた年金額=それまでの年金保険料負担額
が記載されている点では、表面と同じです。
裏面では、「2 これまでの年金加入期間」に漏れがないか
チェックすることが重要です。
「ねんきん定期便」50歳を境に前提が変わる~50歳から
50歳からの方の「ねんきん定期便」表面 ↑ ↑
50歳以上の方は、60歳まで同じ保険料を支払い続けることを前提に
65歳から受け取れる予定年金金額が記載されています。
【注意点】
50歳以上の方で60歳前にリタイアやパート勤務などに変わり
収入が大きく変化される方は、
受取金額が変わるという認識を持つことと、
受取予定年金金額の確認の必要があります。
50歳からの方の「ねんきん定期便」裏面 ↑ ↑
【注意点】
「特別支給の老齢厚生年金」がある方は、裏面の真ん中位に記載があります。
それ以外の方は、裏面の右端に書かれています。
男性は、昭和36年4月1日を境に
女性は、昭和41年4月1日を境に
「特別支給の老齢厚生年金」の有無が分かれます。
厚生年金基金の代行部分(注1)、
加給年金(注2)、振替加算(注3)は、
「ねんきん定期便」に反映されていません。
上記が見込める方は、「ねんきん定期便」に記載の金額に
いくらかの追加があるということになります。
厚生年金基金の代行部分(注1)
厚生年金基金が国に代わって給付する部分
老齢厚生年金の報酬比例部分のうち賃金の再評価分と
物価スライド分を除いた部分について代行している
加給年金(注2)
年金の家族手当のようなもの
厚生年金の加入期間が20年以上の人に、
65歳未満の配偶者または18歳までの子がいる場合に、
65歳以降の老齢厚生年金の支給開始から支給される
振替加算(注3)
上記の加給年金は、配偶者が65歳になると支給が停止し、
その代わりに配偶者の生年月日に応じた金額が
配偶者の老齢基礎年金に加算される
(配偶者が昭和41年4月1日以前生まれに限る)
誕生日の1~2ヶ月前に届く「ねんきん定期便」を毎年チェックしましょう
老後資金の心配をする前に、
「ねんきん定期便」で自分の年金の見込み額をチェックして、
不足すると感じるならば、対策をしましょう。
準備の方法はいくつもあり、
お一人おひとりの状況によって違ってきます。
「私の場合は、どうしたらいいの?」
具体的に知りたい方は、
ご相談を受けていますので、
お問い合わせよりご連絡ください。
コメント