日本経済新聞で気になった記事の見出しです。
警察への相談件数は5年で倍増
相談者の中心は中高年で、50代が最多の23.1%
元本を保証するなどの投資話に警戒を…
日本経済新聞
2024年から新NISAも始まり、資産形成デビューのハードルが低くなった、
子育てや住宅ローンのメドがつき、さぁ老後資金を貯めよう!
という50代の方のご相談を受けることがあります。
今までは、預貯金、保険、不動産などで資産形成をしていたが、
そろそろ株や投資信託に投資しようというお気持ち、よく分かります。
親が50年以上投資をしているのを横目で見ていた私ですが、
投資に回せる資金、時間、体力の余力がなく投資を始めたのは、
50代になってからです。
(資産運用の勉強はしていましたが、一歩が踏み出せなかった。)
投資を始めるのは少しハードルがありました。
投資だけではなく、詐欺が巧妙化していますから。
何を信じたらいいのか?と躊躇しがちです。
5,000円くらいのショッピングサイトの詐欺にあってしまったことがあります。
最終的に被害金額のうちから1,000円くらいを配分してもらいました。
え?ですよね。
ショッピングサイトの詐欺にあうなんて、信じられませんでした。
割と慎重な方だと思っているのですが、
普段購入しているサプリが供給不足になって焦って
判断力が低下していたのでしょうね。
勉強になりました。失敗から学びもありますし、こうしてネタになってます(笑)
資産を増やすことも大切ですが、
支出を減らさない(だまされない)ことがより大切ですね。
投資で元本保証、絶対に儲かるなんて、ありません!!
投資で元本保証、絶対に儲かるなんて、ありません!!
大事なことなので2回言いました。
そんな美味しい話があるなら、人に言わずに自分だけ億人になってるはず。
SNSで億人の方を見かけますが、億人は自ら億人と言うかな?
狙われそうで怖くて言えないと思います。
みなさんが投資詐欺などにあわないように願いつつ
資産形成をするにあたって日頃どんなことをしてるのか書いていきます。
投資信託の運用会社のセミナーに参加
アクティブ(※1)株を組み合わせて
投資信託(※2)を運用をしている会社のセミナーに参加し、
マーケット情報、資産づくりについて勉強しました。
※1 アクティブは、運用の担当者が情報収集をして、投資する株を決めるので
運用の担当者の目利き・腕次第で、株価の成長が違います。
人件費がかかるので手数料が高いことがデメリットです。
※2 投資信託は、株や債券などをテーマごとに混ぜたパッケージ商品
投資信託の運用会社は、
世界のマーケットや企業について研究して
組み合わせる株を選んでいるので、
初めて知る株や情報もあり、勉強になりました。
投資信託の運用をしている最前線の考えを聞くことができ、
納得して運用ができる点が良かったです。
投資には絶対大丈夫はありませんが、納得感は大事だと思います。
納得感があると投資方針がぶれにくいので。
資産形成5つの「キ」
セミナーに参加しながら私が考えた
安定した運用ができる資産形成の基本 5つの「キ」
チシキ マーケットや株式の動きの知識
ユウキ 株価の下落も運用し続ける勇気
コンキ 長く資産形成する根気
チョウキ 長期運用で投資の安定化の効果
キャッシュ 資産運用する余裕資金
資産形成5つの「キ」意識していますか?
偉そうに書いていますが、私自身も自問自答の日々です。
○○株の投資信託インデックス一本でOK?
書店に並んでいる初心者向けの資産形成の本では、
全世界株や米国株のインデックス(※3)が成長が見込めるから
投資するなら「全世界株」、「米国株」などのインデックス!
というようなタイトルをよく目にしますが、
※3 インデックスは、株式市場の動きに連動する
市場に連動するからほぼ安定&人件費が少ないので、手数料も安い
原油価格の上昇→ガソリン代の高騰→
原油が関わって作られる物が多いので物価の上昇…
世界の動き、および投資家の心理は常に動いています。
○○株の投資信託インデックス一本100%でOK!
という考え方も危うい時代になってきたと
私個人は感じています。
何か1つの種類にだけに集中して投資するのは、
投資の基本、分散投資からもずれていると思います。
私も米国株の勢いには魅力を感じていますが、
どんなに良さそうなものでも1つの種類に100%投資するのは、
株価が大きく下がった時にパニックになる危険性もあるので
しないようにしています。
私が慎重に投資をしている理由の1つとして
勤めていた保険会社が破綻していく様子が
脳裏に残っていることがあります。
会社は最後まで破綻の可能性を否定していましたが、
何となくほころびみたいなものを感じていました。
上司や先輩は私の考え方がおかしいと一笑に付しました。
万が一の時にお客様に迷惑がかからないようにしたいと思い
貯蓄系の保険は販売しないように様子見をしていました。
その後、会社が破綻。
掛け捨ての保険は、従来とほぼ同条件で継続できましたが、
貯蓄系の保険は当初の予定より利率をカットされました。
(例:貯蓄系で100万円を10年預けて180万円の予定が120万円など。)
保険会社が破綻するなんて考える人は
ほとんどいなかった時代です。
(高度成長・高金利の昭和の時代を過ごした人は特に)
自分がおかしいと感じたら、
誰かの言葉だけを鵜呑みにするのではなく、
自分なりに調べて判断することは大切だと思いました。
資産形成は長い時間をかけることが多いですが、
その間ずーっと安定、成長しているのではなく、
相場が下がる時もあります。
相場が下がった時に気持ちを平常心に保てるか?
余裕資金で、分散投資をしていないと、
アクシデントがあった時に慌ててしまい、
冷静な判断ができにくくなります。
こちらも大切です ↓
■資産形成の基本 「分散」
時間の分散
運用先の分散(国)
運用先の分散(対象の分野)
現金、預貯金、債券、株式、投資信託、保険、不動産など
性格が違う資産を持っている方が相場の変動に強いです。
アクティブファンドに対する考え方
アクティブファンドの運用会社のセミナーに参加した時は
アクティブファンドをすすめる方向の話ではあったとは思いますが、
以前参加した日本FP学会でアクティブファンドについて
同じような話題が持ち上がったことがあります。
投資初心者はインデックスファンドで運用することが一般的だが
アクティブファンドは避けた方が良いとは言い切れない。
アクティブファンドは手数料が高いけれども、
手数料が高い分を跳ね返すくらいの運用が
優れたファンドを選べば運用益も得られる
アクティブファンドでの運用も選択肢の1つに
入れても良いかもしれません。あくまでも選択肢の1つとして。
(投資にはリスクもありますので、ご自身の判断で)
あなたの資産形成はどうする?
資産形成をする時に気をつけて欲しいこと
正しい知識を身につける
自分のリスク許容度を知り、無理をしない
世の中に美味しい話はほぼないと自覚する
違和感を感じたら時間を置く
人に相談する(できれば専門家)
資産形成の始め方を知りたい方、
自分に合った資産形成を知りたい方、
自分の資産形成の進め方がずれていないか確認したい方は、
お問い合わせお待ちしております。