株価の乱高下時に資産形成を続けられる考え方

熊本市北区 城北小校区のファイナンシャルプランナー 岩永苑子です。

9月は、『投資体験ゲーム』@名古屋市立楠中学校

『じぶん価値発見プロジェクト』@豊田市に参加し、学んできました。

 

2024年に新NISAがスタートし、 将来のために投資を始める方も増えていますが、

この夏は、「ドル円」と「株価」の動きが激しく

特に投資初心者の方は不安を感じられているのではないでしょうか。

 

株価の乱高下の時に慌てずに

平常心で資産形成と向き合うための考え方をお伝えします。 

1. 株価は、常に変動している

「株式投資は美人投票」と例えられることがありますが、

人気が上がると株価も上がり、人気が下がると株価も下がる

このような小さな変化は、常に起きています。  

 

リーマンショックやコロナショックのような大きなショックがあると、

市場全体の株価は大きく下がり、その後時間をかけて株価が上がっていきます。

そのような大きな変化も数年単位で起きています。  

 

株式市場は様々な要因が複雑に絡み合いながら、常に変動しています。

そのため、今だけを見ていると心も揺れてしまうと思いますが、

「株価は常に動くもの」と思い出して、あわてないでください。

暴落時こそ、将来について長期的な視点で考えることが大切です。

2. 心の準備をしておこう

市場が下がると誰でも不安になるかと思いますが、

投資先を選んだ時の理由を振り返って見ると

少しは冷静になれるのではないでしょうか。  

 

ちなみに私は、手帳に書いたものを時々見返して、

「投資は短期的な変動があるが、長期的には上昇傾向にある」

「株価は変動するものである」「人の心も揺れやすい」と

自分の軸がぶれないように心に刻んでいます。    

3. 分散投資でリスクを減らす

一つの投資先に一回に集中投資をすると、

株価が下がった時のダメージをもろに受けてしまいます。

当たれば大きな利益ですが、外れた時は大きな損失です。  

 

私は、iDeCoとNISAをベースに投資をしていますが、

iDeCoとNISAをさらに分散して、

iDeCoは4銘柄、積立NISAは4銘柄、新NISAのつみたて枠8銘柄に

投資をしています。銘柄や金額の変更は基本的にしない予定です。  

 

長期・積立・分散に適した投資信託でベースを安定させた上で、

成長投資枠で35の個別銘柄(海外・国内)に少しずつ投資をし

世の中のニュースと株価の動きの関連性を定点観測しています。  

 

この夏の株価の乱高下の時期は

iDeCo  > NISA > 個別株(海外・国内)の順で

安定度が高いのを実感しました。  

初心者の方は、iDeCo  や NISAの活用がおすすめです。

4. ドルコスト平均法で楽しく投資

ドルコスト平均法は、毎月一定額を積み立てる方法です。

株価が上がっても下がっても、同じ金額で投資を続けるので

株価が下がった時は、株の数を多く買えます。  

 

その時点での時価総額が低かったとしても

株価が下がった時期は株の数を増やしていると割り切って、

株価が上がるのを期待して待つという考え方をすると、

株価が下がるのも楽しみになります。  

 

ドルコスト平均法を使うと

「株価が上がっても楽しい、下がっても楽しい」

「いつ買うか悩まなくていい」

「できるだけ長く投資するほど安定度が増す」と感じるので、

心の安定度もバッチリで、長期的に安定した資産形成ができます。

5. 投資は余裕資金で

生活費や近い将来に必要なお金と投資用のお金を分けていますか?  

 

株価は常に変動していますから、暴落する時期もあります。

 

もし、生活費や直近に必要なお金まで投資に充てていて

株価が大きく下がった場合、冷静な判断ができるでしょうか?  

 

株価の動きを当てることはプロでも難しいと言われています。

普段は冷静な人でも、特別な状況下では誤った判断をすることがあります。

 

お金の余裕と気持ちの余裕が資産形成に良い結果をもたします。

少なくとも3~6カ月の生活費は、預貯金などで持っておいたうえで、

1,000円からでもいいので、毎月続けていくことが大切です。

6. 投資する目的は何ですか?

投資は、目的をしっかり持つことが大切です。

 

将来の資産形成やマイホームのために

「いつ、いくらくらい」を準備したいなど

何のために投資をしているのかを明確にしておきましょう。  

 

目的をしっかり描けていると、長期的な視点で投資を続けることができます。

短期的な価格変動に振り回されず、暴落時にも冷静に判断できるようになります。

 

銘柄を選ぶ時は、

株の動き(過去の実績)や 企業の取り組み(将来への期待値)に加えて、

下がった時でも応援できる投資先、推しの銘柄を選ぶことも大切です。

それが長続きの秘けつになるのではないでしょうか。

7. 情報に振り回されない

メディアやSNSでさまざまな情報が飛び交っていますが、

間違った情報や部分的な情報も多く見受けれられます。  

 

過剰に情報に振り回されると判断を誤ることがありますので、

公的機関などの信頼できる情報を確認しましょう。

 

自分で判断できない時は、国や行政の相談窓口に相談してみましょう。

8. リスク許容度を理解する

「リスク許容度」とは、

自分がどのくらいの価格変動に耐えられるかの割合を表します。

 

特に、株価が下がった時にどこまで受け止められるのか、

自分を知っておくことが大切です。  

 

年齢、年収、資産、将来の必要資金額、資産運用の知識や経験、性格などが

リスク許容度に関係しているので、一人ひとり異なります。

それぞれの状況に応じて無理をしない範囲でリスクを取ることが大切です。  

 

また、同じ人でも

状況の変化によりリスク許容度も変わっていきますので、

節目ごとに確認しておくと良いでしょう。

9. 暴落はチャンスかも?

株価が暴落した時は、その時点での資産額としては減りますが、

ある程度の経験と余裕資金があれば、

割安になった銘柄を購入するチャンスと考える人もいます。

 

日頃から気になっていた良い銘柄がお手頃になった時に、

少し追加で投資するくらいでもいいかなと私は思います。

 

急に大きく投資するのはリスクが伴いますので、

無理をしないことが肝心です。

学びながら、自分で納得しながら一歩一歩進めて行くと良いでしょう。

10. まとめ:冷静な行動が成功への近道

株価の暴落は誰でも怖いものですが、

事前に学び、余裕資金で長期的に分散運用をするように心がけ、

株価の変動時も冷静に行動するように心がければ、

長期的に良い結果が期待できそうです。  

 

焦らずに、自分の目標と戦略をしっかりと持って行動することで、

資産を守りつつ成長させることができます。  

 

家計の見直し・適正化、保険の見直しで、老後資金を増やしたい方、

ムリのない投資(NISA,iDeCoを活用)の始め方を知りたい方、

自分に合った資産形成と管理方法を確認したい方のお問い合わせをお待ちしております。

 

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