熊本市のファイナンシャルプランナー岩永その子です。
金融庁の新NISA制度のセミナーに参加した時の覚え書きです。
また、新旧NISAの入れ替わりの期間に私が実際していることも
シェアしますので、何かのヒントになりましたら幸いです。
私の資産形成のあゆみ
ザ・日本人という感じの私のあゆみです。
20代で貯蓄型の保険に何となく加入、
30代で住宅を購入、
40代からやっと貯金を始めて、
50代からNISAやiDeCo、個別株などの投資を始めています。
私は、けっこう慎重派なので
両親が20代の時から株式投資をしていて、上手くいっている様子も見ても
投資にはなかなか手を出しませんでした。
子どもの教育費、住宅ローンでいっぱいいっぱいで、
老後の生活費の心配もあるし、安全、安定を望んでいたからです。
でも、いよいよ重い腰を上げたのは
金融資産については、日本の常識は世界の非常識かも?
と、ファイナンシャルプランナーとして学ぶ中で
危機感を感じたからです。
20年で差がついた!日本 VS 米国・英国
内閣官房 資産所得倍増に関する基礎資料集より抜粋しています。
上記は、2000年~2020年までの家計のお金の推移です。
赤線に注目してください。
米国 3.4倍
英国 2.3倍
日本 1.4倍
と、20年で大きな差がついています。
なぜでしょうか?
考えてもらっているうちに、もう1つ資料をごらんください。
お金をどのように貯めているかを円グラフにしたものです。
青色は、現金や預金。緑と黄色は、株や投資信託に直接・間接に投資したもの。
日本の現金・預金の割合が、米国と英国に比べて多くありませんか?
昔は、貯金でお金が増えた時代がありましたから、
日本人は、貯金が大好きな、安定志向の人が多いですよね。
でも、今、銀行にお金を預けて増えるでしょうか?
1990年12月末の金利を見ると、年6%を超えていました。
複利だと雪だるま式に増えていきますよね。
100万円を年6%の金利で運用すると、10年後はいくらでしょうか?
10年間置いておくと
100万円は、179.1万円に!
すごいですね。でも、昔のことです。
今では、ありません。
では、どうすればいいのでしょうか?
もちろん、節約するも良いのですし、
働き方を変えて稼ぐという方法もありますが、
それだけでは、効果が小さいかもしれません。
私は、資産形成の方法を少し変えてみようと考えて、
その1つとして、NISAを活用することにしました。
NISA制度とは?
イギリスの ISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルとした
日本版ISA、(Nippon Individual Savings Account)の頭文字を取ってNISA
となりました。
通常は、株式や投資信託の配当金や売った時の利益の約20%が
税金で引かれていますので、
例えば、通常の約20%の税金が引かれる場合には、
50万円で買った商品が60万円で売れた場合には、
約2万円の税金が引かれて、約58万円の受け取りとなります。
しかし、NISA口座(非課税口座)では、
税金が引かれないので、60万円の受け取りとなります。
税金がかからない分、投資に回すお金を増やせますね。
NISAは、投資先商品について一定の基準の元に選ばれた商品が対象なので
投資に慣れていない人でも取り組みやすくなっています。
2023年と2024年では、NISA制度が違う
今までのつみたてNISAと一般NISAは、
・非課税期間が決まっている(20年と5年)
・どちらか1つを選ぶ
ことになっていましたが、
新しいNISAでは、
・非課税期間期が恒久化(ずっと続く)
・つみたて投資枠と成長投資枠が併用できる
・非課税枠の上限額アップ(最高1,800万円まで)
と、なっています。
また、今までのNISAをしていた人は、
1,800万円に今までの分も非課税で持てることになっています。
すごいですね。
くわしくは、こちらをご参照ください。↓
金融庁 新しいNISA
新NISAを見すえて私がしたこと
今までは、●●投信でNISAを運用していましたが、
2022年の末にNISA口座をネット証券に移動しました。
NISA口座は移動しましたが、
●●投信には、今でも投資をしています。
私は投資を始める前に、運用方針や投資成績など
運用担当のファンドマネージャーとお会いし、直接話を伺い、
納得した上で投資しているので、長く続けていくつもりです。
●●投信でもネット証券でも、同一商品であれば手数料は同じなのですが、
NISA口座を移動したわけは、複数の商品を購入したかったからです。
NISAでは、1つの商品しか買えないわけではなく、
証券会社が取り扱っている商品をまぜこぜしてもいいのです。
●●投信を信頼している気持ちに変わりはありませんが、
小額から投資を始めながら学んでいくうちに、
もっと色々な商品を買いたいと思ったから、ネット証券に変えました。
ネット証券の口座はいくつか持っていて、
気になる株があれば、買えるようにしています。
投資初心者の方の初めの一歩は、
平均株価に連動するインデックス運用が良いと思います。
NISA口座は、1年間に1口座だけ保有できますが、
今回のようなお引っ越し(証券会社を変える)は、OKです。
年度は、1月1日~12月31日までが1つの区切りなので、
お引っ越しをしたい方は、夏くらいに証券会社(現行と移管先の両方)に
相談を始めて、10月~11月くらいにお引っ越しも可能です。
以上、私の資産形成について書いていますが、
投資の成果の保障はできませんので、
投資先を決めるのは、自己判断でお願いします。
投資と上手く付き合っていくには、
「学ぶ+小額から+無理ない範囲で+長期的に」始めることを
おすすめします。
また、投資をしていく中で上がったり下がったりする時もありますが、
投資の仕組みを知っていると平常心で乗り切れると思います。
家計の見直し、ライフプラン、資産形成などのご相談お待ちしております。
私の財産形成に関する考え方や資産形成を進めて行った順番など
こちらで書いています。↓