前回は、「バランスシート」で
「現在の資産」を把握する方法を書きましたが、
今回は、「家計の収支確認表」で
「1年間に貯蓄できる額」を把握する方法を
書いていきます。
今回、「日本FP協会」のHPから
どなたでも、無料でダウンロードできる
「家計の収支確認表」を使ってみます。
♦ 年間の「収入」と「支出」を書き出します
♦ 先ずは、 「年間の収入」を確認しましょう
「収入」ー「税金・社会保険料」=「手取り額」
※ 手取り額は、お給料としてもらっている金額
「収入」と「税金・社会保険料」の項目は、
調べるのに時間がかかるので、飛ばして、
「年間の手取り額」(=可処分所得)だけ
記入しました。 (年間収入合計)A
♦ 次に、 「年間の支出」を確認しましょう
①「毎月の支出」を把握しましょう
・ 基本生活費・・食費、水道光熱費、通信費、
日用雑貨費、教養娯楽費など
・ 住居関連費・・住宅ローンや家賃、管理費、
積立金など
・ 車両費・・駐車場代・ガソリン代など
・ 教育費・・学校教育費、塾代、習い事費など
・ 保険料・・生命保険、自動車保険、火災保険
・ その他支出・・医療費、レジャー費、交際費、
冠婚葬祭費、美容・被服費、奨学金など
②「年に数回の支出」を把握しましょう
・ 「住居関連費」・・固定資産税の年額、
町内会費の年額
・ 「車両費」・・自動車税の年額、
車検費用は、1年分の負担予想額
・ 「その他の支出」・・旅行費、帰省費など
①「毎月の支出」×12+ ②「年に数回の支出」
=(年間支出合計)B
(年間収入合計)Aー(年間支出合計)B
=1年間に貯蓄できる金額
1年間に貯蓄できる金額と
実際のお金の流れは、合っていますか?
もし、金額に大きく差があるならば、
「年に数回の支出」から
もれている可能性があります。
1枚の紙に1年間のイベントを書き出し、
記憶を探っていくと、
何気に使っていた(忘れていた)支出が
発見できたりします。
発見ができた場合は、
その支出を12分割した金額を
月の支出予定額に前もって組みこみ、
計画的な支出ができるようになれば、
「がんばっているのに、貯まらない」
状態からの脱出の第一歩になります。
♦ 「支出」の削減のためにすること
「年間の支出」の内容のところの項目で、
毎月決まった金額(固定費)と、
変動する金額(変動費)をマーカーで
色分けします。
色分けすることで、
「固定費」は、基本的にかかる費用、
「変動費」は、対応次第で変わる費用と
目で見て分かりやすくなります。
・ 「固定費」の主なもの
住居費、水道光熱費、通信費、保険料
奨学金(返済が終わるまで)
・ 「流動費」は、固定費以外
☆「固定費」も「流動費」も
支出の50%を超えないように
バランスに気をつけましょう
固定費は基本的にかかる金額
(=生きていくのに必要な金額)です。
定額でずっと負担する金額なので、
削りにくいと思われがちですが、
そうでもありません。
携帯代や保険料の見直し等で
削減できる場合もあります。
固定費の削減ができたら、
効果が長く続き、
モチベーションが上がります。
1年間に貯蓄できる金額を把握し、
削減できそうな項目は何か考え、
一つずつ見直していくことで、
「本当に必要なものにお金を使う」
ことが習慣化されて、
自分の満足度も上がりつつ、
貯蓄額も増加していくと思います。
節約し過ぎて潤いゼロは、
悲しいので、
自分にとっての優先順位で
お金を配分して使い、
生活を楽しんでいけたら良いと思います。
個別相談をお受けしています。
お気軽にどうぞ (^^♪
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