令和8年熊本地震を経験して──今、同じ時間を過ごす皆さんへ

令和8年7月28日。 突然の大きな揺れに、胸がざわついた方も多かったと思います。
まだ72時間も経っていない今はそれぞれの場所で緊張が続いている時間です。私も緊張が続いています。
熊本市北区城北小・清水中校区のファイナンシャルプランナー岩永その子です。

私自身の家は幸いにも大きな損傷はありませんでした。
水道・電気・ガスも使えています。
これは、家の構造や土地の条件など、いくつかの要因が重なった結果だと思います。
ただ、このことを声高に言うつもりはありません。
状況は人によって大きく違い、 今まさに困っている方がいることを知っているからです。

実は私は、地震の前日に出張からの帰りで高速バスに乗っていました。
今回ずれた道路を通っていたことを思い返すと、
「もし発生が1日ずれていたら」と胸が冷たくなる瞬間があります。
こうした“偶然の差”は、誰のせいでもなく、ただそこにある事実です。
だからこそ、今の時期は、 自分の状況を語るときにも慎重でありたいと感じています。

家が無事だった人も、
避難所で過ごしている人も、
水が出ない人も、
暑さに苦しんでいる人も、
それぞれが「今を乗り越えるための力」を使っています。

不安があって当然の時期です。
その中で、今日をどう過ごすかを大切にしてほしいと願っています。

日頃の備えが“心の余裕”につながることを、今回あらためて感じた

今回の地震で、私自身が強く感じたのは、
「備えは、安心をつくる時間を少しだけ増やしてくれる」 ということでした。

食べ物は日頃から少しずつストックしていたため、慌てることはありませんでした。
ガソリンもほぼ満タンで、移動に困ることはありませんでした。
地域によってはガソリン不足が起きていると聞き、
「たまたま満タンだっただけでも、心の負担が違う」と感じました。

また、私は普段から スマホの充電が半分を切らないように気をつけています。
平成28年の熊本地震の時、通信が命綱になる場面を何度も見たからです。

さらに、災害時にスーパーが露店販売をすることがあります。
その時に役立つのが、 1000円札や500円玉、100円玉などの小銭のストック。
キャッシュレスが使えない場面では、これが大きな助けになります。

家屋や家財の損傷については、揺れが落ち着いてから安全に配慮した上で、
可能な限り迅速に写真を撮って保存しました。

立っている時と座った時、寝ている時の視点が違うので
見える範囲が違う場合もありますので、色々な角度から写真を撮りました。
これは、私が以前「熊本地震の保険金請求業務」で多くの方の申請を支援した経験から、
「早いほど確実」ということを知っているためです。
熊本地震の保険請求業務で感じたこと

また、私は「不慣れな土地で地震に遭ったら」という記事でも書いたように、
地震は“どこで遭うか”によって行動が大きく変わります。
不慣れな土地で地震に遭ったら

今回、地震の前日に高速バスでずれた道路を通っていたことを思い返すと、
「どこで揺れに遭うかは本当に偶然だ」と感じました。

備えは、 不安をゼロにするものではありません。
でも、 不安を少しだけ小さくしてくれる。
その“少し”が、揺れのあとを過ごす力になります。

生活が止まった人たちへ──水、食べ物、暑さ。今は“守ること”が最優先

私の家は無事でしたが、
地域によっては水が出ない、食べ物が足りない、 避難所で過ごしている方もいます。

そして何より、 酷暑の中でクーラーが使えない人がいる。

私は車中泊が好きで、 後部座席がフルフラットになる車を選んでいます。
今回も避難所には行きませんでしたが、 「車という選択肢がある」というだけで心が落ち着く瞬間がありました。

ただ同時に、 車中泊をしている人は支援が届きにくい という課題も知っています。
避難所にいないことで、情報や物資が届きにくくなることがあるからです。

だからこそ、どこで過ごしていても、
「自分を守るために必要なものが手元にあるか」を確認してほしいと思います。

水を確保すること。食べられるものを食べること。涼しい場所を見つけること。
必要なら避難すること。その一つひとつが、命を守る行動です。

揺れのあとに仕事を再開して感じたこと──“日常を少しずつ取り戻す”という回復

昨日から仕事を再開しました。
揺れのあとに仕事をすることは、 「いつもの生活に戻るための一歩」でもあります。

もちろん、無理をする必要はありません。
余震の可能性がある中で、 心が落ち着かない方も多いと思います。

でも、
・いつもの場所に行く
・いつもの人と話す
・いつもの仕事をする
その一つひとつが、 「自分は今日を生きている」 という感覚を取り戻す助けになります。

災害は、生活を一瞬で変えてしまいます。
だからこそ、 日常を少しずつ取り戻すことが、心の回復につながる。

仕事を再開したことで、 「また前に進める」 そんな静かな感覚が戻ってきました。

今、伝えたいこと──不安があって当然の時期。だからこそ、今日を大切に

今回の地震で、 熊本の人たちはまた大きな揺れを経験しました。

でも、 平成28年の熊本地震を経験した私たちは、 あの時の経験を確かに持っています。

それは、
・家の強さを考える習慣
・地盤の選び方
・備えの大切さ
・地域の助け合い
・心の守り方 として積み重なっています。

揺れは怖い。
余震の可能性もある。 不安があって当然です。

だからこそ、 今日をどう過ごすかを大切にしてほしい。

家が無事だった人も、 避難所で過ごしている人も、
水が出ない人も、 暑さに苦しんでいる人も、
それぞれの場所で「今を乗り越える力」を使っています。

その事実は、 前向きな言葉を使わなくても、 静かに人を支える力になります。

どうか、
・無理をしないで
・助けを求めて
・できることを少しずつ
・そして、必ず自分を守って

熊本は、何度でも立ち上がれる土地です。 あなたも、今を生きているその力の中にいます。

一緒に、今日を大切に過ごしていきましょう。

今は不安があって当然の時期です。
もし、家計や保険、生活再建について心配なことがあれば、
無理のない範囲でご相談ください。
あなたの状況に合わせて、できることを一緒に考えます。

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