60歳から「逆算」で叶える!税金・保険料の最小化、自由を楽しむ出口戦略

熊本市北区の城北小・清水中校区のファイナンシャルプランナーの岩永その子です。
60歳になったことを機に、自分の生活資金の出口戦略を整理してみました。

いつもはライフプランをベースとしてお金の流れを整理していきますが、
今回は違う角度から整理していきたいと思います。

リタイア後の生活を考えている方のご参考になれば幸いです。

60歳は「守り」から「攻め」への転換期。住まいの安心は武器に

「とにかくお金を貯めておけばどうにかなる!はず」と、
人生の前半戦を駆け抜けてきた女性も多いのではないでしょうか。

私の最大の安心材料は「住む場所」が確保されていることです。
住宅ローンを完済し、住居費を気にせず生活できる状態は、
家という私を守ってくれる存在にくるまれている感覚があり、心が穏やかです。

そして、その守りと安心が投資や節税における最強の基盤となります。

私の場合は、旅行費用を除いた生活費は、月10万円ほどで足りています。
細かな節約は好きではないのですが、
ちょっとした習慣を続けることで苦も無く生活をサイズダウンしています。

・スーパーで無料で汲めるイオン水を持ち歩いている
・コーヒーは、自宅でドリップする
・季節の野菜を植え、育て、食べるなど
小さなことばかりですが、塵も積もれば山となるといいますよね。

シンプルで豊かな暮らしを心がけることで、支出はほぼ分かっているので、
それを補完する所得があればよいため、収支をコントロールしやすくなり、
老後の「出口」が見えやすくなりました。

「ただ貯める」のではなく、この余裕を具体的な目標に変えると、
支出のメリハリがつき、老後のQOL(生活の質)は格段に向上します。

ぐっと心が動く体験と感動を感じるためにもメリハリは大事です。
いつもいつも贅沢の限りを尽くしていたら、飽きちゃいますから。

個人年金、国民年金、iDeCo、NISAのすみ分け

まずは、先々月に支払いを終えた個人年金の受け取り方について考えてみました。
個人年金は、年金として毎年受け取るパターンの方が多いようですが、
受け取り方は他にもあります。

年金として受け取る
一時金として受け取る
年金として受け取る+その後に一時金として受け取る
などの選択肢があります。

年金として分けて受け取る方が「額面」の合計金額は多いのですが、
「額面」だけで年金受け取りを決めるのはちょっと待ってくださいね。

年金の受け取り方によって、税金の種類が違い、
手元に残る金額も違ってきます。

・年金として受け取る【雑所得】
(年金の受取金額)―(必要経費) 残った金額が(あれば)他の所得と合算し、課税の対象になる

→年金額は、「所得税、住民税、健康保険料、介護保険料」の算定の基準になります。
税金や社会保険料などを引かれた結果、
一時所得で受け取る場合と比べて手取りが少なくなることもあります。

また、課税の対象額は、給付金の対象の有無の判断にもなります。

・一時金として受け取る【一時所得】
(年金の受取金額)―(支払った保険料)―(特別控除50万円)=A
A÷2=課税の対象になる(Aが0円であれば、税金はかからない
利益分から50万円の特別控除があり、その半分に対して課税されるので有利になりやすい。

・年金として受け取り+その後に一時金として受け取る【雑所得】後に【一時所得】
上の2つの両方を使った受け取り方です。

どの選択が良いのかは、
「受給金額」「老後の働き方」、家族控除などの「控除が該当するか」
その時の税制などによって異なります。

私の場合は、67歳~70歳の間に一時受取を選ぶ予定です。

今の税制で計算すると、その時期くらいがちょうどよさそうです。
一時金をリフォーム費用に充てる予定なので、家の傷み具合次第で受取時期は考えます。

将来的に税制の改定があるかもしれないので、
まとまった金額の控除を受け、「非課税枠」を最大限に活用したいと考えています。

国民年金の任意継続に付加年金を付け受給額アップ!前納でマイルも貯める!


次に国民年金について考えてみます。
多くの人が60歳で「年金制度は終わり」と考えがちですが、
国民年金の任意継続で受給額の増額と
iDeCoの活用で資産運用の積み増しも可能です。

60歳で国民年金の加入期間は終わっても、iDeCoは続けられる?

記事にも書いていますが、
私は60歳以降(約4年間)に、国民年金に加入できることが分かったので、
今後は、受給額を底上げする「黄金期間」と考えています。

任意加入の時に年金の未加入時期があったり、
生活が苦しくて国民年金保険料の免除を受けたりした時期がありましたが、
そんなハンデを今から挽回していきます。

任意加入制度を利用し、月額400円の「付加年金」もプラスし、
利回りもアップしました。

さらに、2年分の保険料をクレジットカードで「前納」すると、一石三鳥のメリットがあります。

割引 : 前納による保険料そのものが割引になる。
節税 : 社会保険料控除として、働いて得た収入から差し引ける。
楽しみ : 決済で貯まったマイルで、旅行へ。


「義務」として払う保険料を、いかに「自分へのご褒美」に変換するか。
この視点があるだけで、国民年金を払うモチベーションは大きく変わります。

 iDeCoの「2026年緩和」を味方に。75歳直前まで育てる「自分年金」

2026年の法改正でiDeCoを70歳まで掛けられるようになることで、
現役時代を長く楽しみたい人にとって追い風になります。
※老齢基礎年金や老齢給付金を受給していないことが前提

掛け金が全額所得控除になるため、
働いて得た収入にかかる所得税・住民税を抑えられます。
資産を非課税で運用し続けることもできます。

そして、受け取りを75歳まで引き延ばし「一時金」として一括で受け取る。
これにより、公的年金【雑所得】と混ざることなく、
【退職所得控除】の枠を有効活用でき、私の場合ほぼ税金はかからない見込みです。

私は、iDeCoの一時金を「介護費用のプール費用」と決めていますので、
将来、経済的な面で子供や周囲に迷惑をかけなくて済みそうです。

年金受給は「70歳」。税金と保険料の「損益分岐点」を見極める

年金の繰下げ受給は、受給額を増やす強力な手段ですが、
増やしすぎると所得税、住民税や健康保険・介護保険料が跳ね上がる
「増税の罠」があります。

保険料の負担増を最小限に抑えていきたいと考えています。
詳細な金額については、時期が近くなったら年金事務所で相談する予定です。

「手取りを最大化する」という視点は、
これからの老後戦略において、受給額面を増やすこと以上に重要になります。

「働く・貯める・遊ぶ」を仕組み化。NISAの配当金は人生のご褒美に

<私の場合の出口戦略>
個人年金は67歳~70歳の間に一時受取をして、リフォーム費用にする。
国民年金は64歳まで任意加入し、70歳くらいで基礎年金を受取予定。(64歳時は特別支給分のみ受給)
iDeCoは70歳まで加入し、75歳で一時金で受取、介護費用にする。
NISAの個別株の配当で旅行をする。
・ゆっくりとしたペースで良いので、長く働く

この出口戦略は、日々の生活は「年金」と「少しの労働」で回し
資産運用で得た利益は「遊び」に使う点がポイントです。

国民年金の任意加入分やiDeCoの掛け金を稼ぐために働くことは、
社会との繋がりを維持し、健康を保つための「良いリズム」になります。

一方で、新NISAで積み上げた資産は、生活費に充てるのではなく、
あえて「配当金=旅行代」と目的を限定しています。

「もしものための貯金」ではなく、「人生を豊かにするための仕組み」としてお金を動かす
このマインドセットこそが、50代から準備すべき本当の出口戦略ではないかと思います。

また、人生は思うようにいかない時や変化があります。
そのような時に柔軟に対応できる体力と心の状態を整えていたいと思っています。

今までがんばって走ってきた前半戦
これからは四季の彩を感じながら心地よく過ごす時間になるように
一歩を踏み出しませんか?

もし、「どこから始めたらいいの?」と感じているなら、
あなたの状況に合わせて一緒に整理していくこともできます。

今、どんなことが気になっていますか?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次