60歳から「逆算」で叶える!税金・保険料の最小化、自由を楽しむ出口戦略

熊本市北区の城北小・清水中校区のファイナンシャルプランナーの岩永その子です。
60歳になったことを機に、自分の生活資金の出口戦略を整理してみました。

いつもはライフプランをベースとしてお金の流れを整理していきますが、
今回は違う角度から整理していきたいと思います。

リタイア後の生活を考えている方のご参考になれば幸いです。

60歳は「守り」から「攻め」への転換期。住まいの安心は礎に

「とにかくお金を貯めておけばどうにかなる!はず」と、
人生の前半戦を駆け抜けてきた女性も多いのではないでしょうか。

私は、時間に追われて過ごした記憶しかないです。

営業の合間の少しの時間に家に戻って15分くらい家事や昼寝をして
また、出かけることが多く、家でゆっくりするのが夢でした。

そのため、住宅ローンを早めに返済することにはこだわりました。
私の安心材料として「住む場所」を確保したかったのです。

住宅ローンを完済し、住居費を気にせず生活できる状態は、
家という私を守ってくれる存在にくるまれている感覚があり、心が穏やかです。

そして、その守りと安心が投資や節税における最強の基盤となりました。

私の場合は、(旅費と投資額を除く)生活費は、月10万円ほどで足りています。
細かな節約は好きではないのですが、
ちょっとした習慣を続けることのみ、ストレスが少ないサイズダウンをしています。

・スーパーで無料で汲めるイオン水を持ち歩いている
・コーヒーは、自宅でドリップする
・季節の野菜を植え、育て、食べるなど
小さなことばかりですが、塵も積もれば山となるといいますよね。
シンプルで豊かな暮らしを目標としています。

資産額は3か月毎にExcelに入力&増減を確認する、
レコーディングダイエット的な感じで
使い過ぎたと感じたら支出を見直しをするようにして、
資産のバランスを取り、老後の「出口」が見えやすくなりました。

7年間ほど家計簿をつけていた時期もありましたが、
色々と試してみてやっと自分に合う方法が見つかりました。

「ただ貯める」のではなく、具体的な目標を決めると、
支出のメリハリがつき、生きたお金の使い方ができ、

納得感があるからお金を使う罪悪感や不安感がなく、
結果的に老後のQOL(生活の質)は格段に向上しています。

心が動く体験をする、感動する心をキープするためにも
メリハリをつけることは大事です。
いつも贅沢の限りを尽くしていたら、飽きちゃいますからね。

個人年金、国民年金、iDeCo、NISAのすみ分け

まずは、先々月に支払いを終えた「個人年金」の受け取り方について考えてみました。

個人年金は、年金として毎年受け取る方が多いようですが、
受け取り方は他にもあります。

年金として受け取る
一時金として受け取る
年金として受け取る+その後に一時金として受け取る
などの選択肢があります。

年金として分けて受け取る方が「額面」の合計金額は多いのですが、
「額面」だけで年金受け取りを決めるのはちょっと待った方がいいかも。

年金の受け取り方によって、税金の種類が違ってくるので、
手元に残る金額も違ってきます。

・年金として受け取る【雑所得】
(年金の受取金額)―(必要経費) 残った金額が(あれば)他の所得と合算し、課税の対象になる

→年金額は、「所得税、住民税、健康保険料、介護保険料」の算定の基準になります。
税金や社会保険料などを引かれた結果、

一時所得で受け取る場合と比べて手取りが少なくなることもあります。

・一時金として受け取る【一時所得】
(年金の受取金額)―(支払った保険料)―(特別控除50万円)=A
A÷2=課税の対象になる(Aが0円であれば、税金はかからない

利益分から50万円の特別控除があり、その半分に対して課税されるので有利になりやすい。
実際にもうかったお金から50万円を引いて、残ったお金の半分を他の収入と合計して所得税を計算します。

・年金として受け取り+その後に一時金として受け取る【雑所得】後に【一時所得】
上の2つの両方を使った受け取り方です。

どの選択が良いのかは、
「受給金額」「老後の働き方・収入」、家族控除などの「控除が該当するか」
その時の税制などによって異なります。

今の税制で計算すると、私の場合は一時受取りがよさそうです。
必要になった時に受け取った一時金をリフォーム代に充てる予定です。

将来的には税制の改定があるかもしれない点に注意しながら、
「非課税枠」を最大限に活用したいと考えています。

国民年金の任意継続に付加年金を付け受給額アップ!前納でマイルも貯める!


次に「国民年金」について考えてみます。

多くの人は60歳で「年金制度は終わり」ですが、
私の場合は違っていました。

60歳で国民年金の加入期間は終わっても、iDeCoは続けられる?

記事にも書いていますが、
私の国民年金の加入期間は、40年に足りていません。
そのままにしておくと受け取れる年金額は満額ではありません。

私は60歳以降は基礎年金の受給額を底上げする期間と考え、
国民年金の任意継続で受給額の増額と
iDeCoの活用で資産運用の積み増しを目指します。

ちなみに、
国民年金が強制加入になったのは、1986年4月からです。

私は、1986年4月から就職しましたので、
特に何もしなくても
ずっと切れ目なく加入していると思っていましたが、
20歳になった後に就職するまでの1か月間に
空白期間があったことが判明しました。

また、国民年金保険料の免除を受けた時期もありましたし、
厚生年金の加入期間も短いので、

任意継続制度を利用し、
月額400円の「付加年金」で少しでも年金額アップを目指します。

2年分の保険料は、クレジットカードで「前納」し、マイルをゲットできました。

割引 : 前納すると、保険料そのものが割引になる。
節税 : 社会保険料控除として、収入から差し引けるから、節税になる。
楽しみ : クレジットカード決済で貯まったマイルで、旅行へ。


「義務」として払う保険料を、いかに「自分へのご褒美」に変換できるかで、
国民年金を払うモチベーションは大きく変わります。

年金制度について色々な考え方はあるかと思いますが、
年金は決まった金額がもらえるので、老後資金のベースになります。
投資は利益が期待できる反面、振れ幅があります。
投資のお金の動きとは違う安定感が公的年金の魅力だと思います。

 iDeCoの「2026年緩和」を味方に。75歳直前まで育てる「自分年金」

2026年の法改正でiDeCoを70歳まで掛けられるようになるので、
現役時代を長く楽しみたい人にとって追い風になりますね。
※老齢基礎年金や老齢給付金を受給していないことが前提

iDeCoの掛け金は全額所得控除になるため、
収入にかかる税金や社会保険料を抑えられます。
資産作りの後押しを国がしてくれているともいえるでしょう。

今のところ、資産を非課税で運用し続けますので、
NISAと似ている部分があります。

私の場合は、
受け取りを75歳まで引き延ばし「一時金」として一括で受け取ると、
【退職所得控除】の枠を有効活用できて、ほぼ税金はかからない見込みです。

iDeCoの一時金は「介護費用」に使う予定です。

税金と保険料の「損益分岐点」を見極め年金受給年齢を決める

年金の繰下げ受給は、受給額を増やす強力な手段ですが、

増やしすぎると所得税、住民税や健康保険・介護保険料が跳ね上がる
「増税の罠」があります。

保険料の負担増を最小限に抑えていきたいと考えていますので、
年金を受け取る具体的な時期については、時期が近くなったら年金事務所で相談する予定です。
私の場合の目安として、65歳受給を考えています。

「手取りを最大化する」ために税制優遇制度を活用することは、
これからの老後戦略において、受給額面を増やすこと以上に重要になります。

人の寿命はいつまでか分からないので、早くもらった方が良いという考え方もありますが、
長生きした時にお金が足りるのかという視点で考えるのもありかと思います。

どちらが良いとか、悪いとかではなく、
自分にとっての最適な答えを考えていくことになります。

一度決めたら撤回できない年金の受給時期。
長い老後期間に別の方法を選べば良かった…とか
考えることもあるかもしれませんが、
誰も自分の寿命はわかりませんから、
しっかりと考えた上での結論であれば、それが正しいのだと思います。

「働く・貯める・遊ぶ」を仕組み化。NISAの配当金は人生のご褒美に

<私の場合の出口戦略>
個人年金は一時受取りをして、リフォーム費用にする。
国民年金は64歳まで任意加入し、65歳~70歳で基礎年金を受取見込み。(64歳時は特別支給分のみ受給)
iDeCoは65歳~70歳まで加入し、75歳で一時金で受取、介護費用にする。
NISAの個別株の配当で旅行をする。
・ゆっくりとしたペースで良いので、長く働く

この出口戦略は、「負担が少なく楽しみ」長く働く」ことで日々の生活費を補い
「国民年金」の受け取り時期を程よく選び(税金のことも考えて)
資産運用で得た利益は「遊び」に使う点がポイントです。

程よく選ぶ 時期はいつなのか? よ~く考えます。
税金や社会保険料(節税)を意識するなら、65歳受給ですが、
基礎年金を受給し始めると、iDeCoを掛けることができなくなります。
私は70歳まではiDeCoを掛けたいので、総合的な視点から考えてみます。

国民年金の任意加入分やiDeCo、NISAの掛け金を稼ぐために働くことは、
社会との繋がりを維持し、健康を保つための「良いリズム」になります。

NISAで運用している資産(投資信託)は、
Excelで資産寿命のバランスを確認しながら、「運用しながら取り崩す」、
NISAの「個別株の配当金=旅行代」と目的を限定しています。

「もしものための貯金」だけではなく、
「人生を豊かにするための仕組み」としてお金を動かす
このマインドセットこそが、
50代から準備すべき本当の出口戦略ではないかと思います。

人生最後の時に使いきれないお金があっても
やり残したことが多すぎたら、それはそれでさびしいので。
自分が楽しむ。周りの人にも少しシェアで良いかな(笑)

また、人生は思うようにいかない時や変化があります。
そのような時に柔軟に対応できる体力と心の状態を整えていたいと思っています。

今までがんばって走ってきた前半戦
これからは四季の彩を感じながら心地よく過ごす時間になるように
一歩を踏み出しませんか?

もし、「どこから始めたらいいの?」と感じているなら、
あなたの状況に合わせて一緒に整理していくこともできます。

今、どんなことが気になっていますか?

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