
熊本市北区清水新地のファイナンシャルプランナーの岩永その子です。
「お金の貯め方・増やし方」は大切なテーマですが、
今回は意外と難しい「お金の使い方」についてお伝えします。
50代になり、
子育てが一段落したり、仕事でのキャリアも終盤に差し掛かったり、
人生の次のフェーズが見えてきた方は、必見の内容です。
先日、とあるイベントで、50代半ばのAさんご夫妻と出会いました。
幸せそうなお二人は、意外なお悩みをお持ちでした。
「がんばって共働きを続けて、住宅ローンを完済して、
気づいたら1億円も貯まってたんです。
でも、使い道がなくて困ってるんですよ」
Aさんのこの言葉に、少し驚きました。
(少しというのは、たまに聞く話でもあるからです。)
多くの方が「もっとお金があれば…」と悩む中、
お金がありすぎて悩んでいる。
「お金を貯める」という目標は達成したけれど、
「どう使うか」という次のゴール設定ができていない
ということなんです。
もしあなたが
「もうすぐ定年」「資産は十分」「でも何だか満たされない」
と感じているなら、
「お金の価値を『貯蓄』から『経験』に変える」
タイミングが来たサインかもしれません。
今回は、Aさんの事例を参考に、
ファイナンシャルプランナー(FP)の視点から、
50代共働き夫婦が持てる豊かな資産を
「本当に価値ある、生き金(いきがね)」に変えるための
5つのヒントをお届けします。
1.「貯蓄マインド」の壁:なぜ1億円あっても不安なのか?
Aさんご夫婦のように、長年の共働きで1億円という資産を築いた方々は、
非常に優秀な「貯蓄家」、静かなる富裕層とも言えます。
しかし、その長年の貯蓄の習慣が、
今度は「使うこと」のブレーキになってしまうことがあります。
習慣化した「貯め癖」の弊害とでもいうのでしょうか。
「減らすことへの恐怖」: 頑張って増やしたお金が減ることに、無意識の抵抗がある。
「具体的なゴール欠如」: 「マイホーム」「子どもの教育費」といった
明確な目標がなくなったため、お金の行き場がない。
FPとしてお伝えしたいのは、1億円という資産は、
「人生100年時代を豊かに過ごすための年金保険」のようなものです。
この金額があれば、
一般的な生活費に加え、月に20万円〜30万円を使っても、
資産は簡単には尽きません(運用状況や生活費によりますが)。
まずは、
「使っても大丈夫!」と心から安心できる「心のボーダーライン」を
設定することが大切です。
例えば、「この1億円のうち、3,000万円は『遊んでいいお金』にする」
などと決めてみましょう。
2. 「経験投資」:旅行だけじゃない!人生を豊かにするお金の使い方
「使い道がない」と悩む方が真っ先に思いつくのが「旅行」です。
もちろん素敵な使い道です。私も大好きです。
しかし、単なる「消費」で終わらせず、
「経験投資」として捉えるのがFPのおすすめです。
モノよりコト、コトより「感動」にお金を使う!
「時間」と「手間」を買う:
ビジネスクラスやファーストクラスの利用:旅の疲れを軽減し、「快適な時間」を増やす。
ホテルのグレードアップ:「最高の思い出」にお金を使うことで、日々の生活の「満足度」を底上げする。
「夢」や「学び」に繋がる体験:
昔から興味のあった分野の習い事や専門スクールにお金を投じる。
一度は諦めた趣味(例:絵画、楽器)の道具を最高の品質で揃える。
経験投資のポイントは、
「お金を払うことで、未来の自分に『良い変化』をもたらすか」
という視点です。
3. 「健康投資」:未来の医療費を減らす一番賢い使い方
50代からのお金の使い道で、最も重要度が高いのが
「健康投資」です。
これは、単に「健康のためにお金を使う」というだけでなく、
「将来、大きな医療費を払わなくて済むようにする」という、
極めて合理的な資産防衛策でもあります。
FPが推奨する究極の「自己防衛」
「上質な食事」への投資:
無農薬野菜や高品質な食材を選び、日々の食事の質を上げる。
外食する際も、「健康的な食事」を重視するレストランを選ぶ。
「身体のメンテナンス」:
パーソナルトレーニングやピラティス、ヨガなどに通い、専門家の力を借りて健康を維持する。
人間ドックや脳ドックを定期的に受け、予防医療にお金を使う。
健康な時間は、お金では買えません。
お金があるうちに健康を維持することは、
「最高の保険」に入ることと同じなのです。
4. 「人的資本」の再構築:第二の人生の準備にお金を使う
定年まであと5年。
会社での肩書きが外れた後、何をして過ごすか、
ご夫婦で考える必要があります。
1億円の資産があっても、「社会との繋がり」や「生きがい」がなければ、
精神的な豊かさは得られません。
「仕事」と「趣味」のボーダーをなくす
「スキルアップ」への再投資:
興味のある分野の資格取得(FP、社会保険労務士など)やビジネススクールに通う。
これは、すぐに仕事に繋がらなくても、「自己肯定感」と「社会貢献」の基盤になります。
「地域との接点」を作る:
地域のNPOやボランティア活動に必要な初期費用や運営費を寄付または負担する。
これにより、新しいコミュニティに参加するきっかけを作れます。
お金を「自分の成長」に使うことで、
定年後の「生きがい」という形で必ずリターンが返ってきます。
5. 「社会貢献」:人生の満足度をMAXにするお金の出口
Aさんのようなご夫婦は、子どもがおらず、
ご夫婦で築いた資産です。
「誰かに残す」という選択肢がない場合、
「社会へのお金の出口」を考えることが、最も高い満足度を生みます。
「ありがとう」に包まれるお金の使い方
寄付・チャリティー:
長年応援してきた団体や、興味のある分野のNPO、大学などに寄付をする。
「自分の成功が、社会の役に立っている」という実感は、
何物にも代えがたい幸福感をもたらします。
特に、「遺言寄付」を検討する際、
生きているうちに「生前寄付」を試すことで、
寄付先の活動を実際に見ることができ、より深い満足感が得られます。
お金は、感謝の気持ちと幸福感となって、必ずあなたに返ってきます。
これが、資産を「生き金」にする最も尊い方法です。
(ファイナンシャルヒーラー岡本和久先生の「幸せ持ち」の考え方です。)
まとめ:あなたの1億円は「最高のツール」
Aさんのご夫婦が持っている1億円は、「将来への不安をなくす最高の防御壁」であり、
「新しい人生を自由にデザインできる最高のツール」です。
「貯蓄」から「投資(自分や社会への)」へ、お金の役割をシフトしましょう。
今週末にでも、ご夫婦で
「このお金で、どんな思い出を作りたい?」
「どんな自分になりたい?」を語り合ってみてください。
その「夢」が、あなたの1億円の、本当に価値ある「使い道」を教えてくれるはずです。
もし、具体的な実行プランに迷われたら、ぜひご相談くださいね。
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